京都に窯を構える藤平寧氏の作品は、常に自然体な作風が魅力。独特の柔らかいフォルムと、霧中を彷徨うような幻想的な釉調は 父:藤平伸氏の薫陶を受けた寧氏ならではのもの。轆轤を使わずに手びねりで成形され、かろやかでお茶だけでなく用途の広い作品です。モダンな中に、茶の侘び寂びの風情を備えた銀彩は、儚さと叙情的な雰囲気。静かな茶室にもモダンなリビングにも、茶籠/茶箱にも人気の逸品です。
◆色の魅力について
父である藤平伸氏の代名詞である辰砂の赤。陶芸で用いられる辰砂釉は、美しい赤色を発色する釉薬で銅を含み、還元焼成したものです。 この銀彩は辰砂を土台に焼き、その上に銀液をかけさらに焼き筋目をつけるということです。銀の下から見え隠れする辰砂が作品に奥行をもたせています。
まるで竹林に雨が降るかの様な、叙情的な作品の魅力。
見込み(内側)は広大な宇宙の広がりを感じさせます。
1963年 京都東山に生まれる。父は藤平伸(嘉門代表の村瀬がフェイバリットにあげてます)
1987年 関西大学文学部卒
1988年 日展入選(東京都美術館)
1989年 日本陶芸展入選(大丸東京)
1990年 朝日現代クラフト展入選
1991年 陶芸ビエンナーレ奨励賞受賞
1992年 朝日陶芸展入選
1993年 銀座 黒田陶園にて二人展
1997年 銀座 黒田陶園にて個展
1998年 銀座 和光にて個展
2008年 ぎゃらりい栗本にて個展
2009年 陶芸三人展 和光・東京
2012年 ぎゃらりい栗本にて個展
他 多数個展開催