透明感のある朱漆をまとった、なんとも愛らしい新作は唐物の薬壷をイメージソースに、刻み煙草入れとして制作されたもの。
小ぶりの茶器やボンボニエールに見立て、茶箱や茶籠に仕組めば遊び心も芽生え、茶席の人気者になります。
材に選んだのはアフリカ産ウエンジ。
緻密で細工しやすい素材とはいえ、ここまで薄く、繊細な形を引き出せるのは村瀬ならでは。
直径も高さも5㎝ほどと小さいけれど、蓋の端反りやツンとしたつまみ、そして内側の轆轤目と、見どころが満載です。
商品スペック
サイズ(最大・約): 直径5.2×高さ5.5㎝
素材: 唐木(ウエンジ) 漆塗り
※柄の出方はひとつずつ異なります。
※お使いのモニターによって色が異なって見える場合がございます。ご了承ください。
村瀬治兵衛(むらせ・じへえ)
木地から塗りまで、漆器を一貫制作する漆芸家。
1980(昭和55)年東京造形大学美術学科彫刻専攻卒業。
同年より家業の木地師・塗師として専念し、2011(平成13)年3代目を襲名。
今の時代にあった用の美を追求し、茶道具・暮らしの器を製作。
メトロポリタン美術館(アメリカ)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス)などに作品が収蔵。
茶の湯が日常の暮らしの一部だった環境に育った茶人でもあり、祖父の代から引き継いだ月釜は60年以上になる。